デルタ株の感染拡大により、
自宅療養者や、亡くなる方が増えています。
今日はコロナについて、
お伝えしたくてこれを書いています。
ここの文章そのものは、8/14にメルマガで読者のみなさんにお送りしたものです。
それから2週間ほどたちますが、
内容はまだ有効であると判断してそのまま載せます。
おすすめコロナ対策(8/14版)
先日行われた「東京都 モニタリング会議」で、
つぎのように発表がありました。
「かつてないほどの速度で感染拡大が進み、制御不能な状況」
医療体制については
「重症者が急増して深刻な機能不全に陥っている。」
・・・・。
制御不能な状態(OUT OF CONTROLLである)と公式に発表されるのは、
これは相当に深刻な事態です。
東京だけじゃなく、
沖縄や都市部ならどこでも同じ状況ですよね。
すでに、中等症IIまでは入院できないと宣言されているので、
もう私たちにできることは「かからないよう徹底的に防護する」
これしかありません。
つまり、行動とか、装備を変える必要があります。
ではどうすればいいのか、
順を追って、できるだけシンプルに説明します。
コロナ、かからないでね!
①できるだけ人に会わない、電車・バスに乗らない
デルタ株の感染能力は、水痘(水ぼうそう)並みと米CDCの報告にあります。
通常のインフルエンザで1人の患者から1~2人の感染者が出るのに対して、
デルタ株では1人から7~8人、新たに感染します。
どんだけ強力なのか。
そして、飛沫感染だけではなく、空気感染します。(エアゾル感染)
換気がよくない室内では、
20メートル離れていても空気中を漂うウィルスにより感染します。
日本のコロナ対策は遅れていて、いまだに「飛沫感染」への対応しか行われていません。
エアゾル感染するのであれば、「人と同時に室内に居る」ということが、
一番大きなリスクになります。
これは、カフェでも電車の中でもオフィスでも、人けのない美術館でも同じことです。
もちろん、屋外でも2mの距離が取れないのであれば危険です。
②ワクチンを2回目まで打ってもマスクは必要、外出自粛は必要
職域接種などでワクチン接種も進んでいますが、
ワクチンについてまだ誤解があるようです。
デルタ株などの感染力の強い変異種の出現により、
ワクチンの効果が弱まっています。
デルタ株に対しては約40%ほどの感染予防効果が認められているようです。
ワクチンを打っても感染するし(ブレイクスルー感染)、
他人に感染させるに十分なほどウィルスは体内で増えるし、
無症状でも他人に感染させてしまいます。
ですので、ワクチンの2回目まで接種していも、
予防のための行動はワクチンを打つ前と変わりません。
ただ、ワクチンを打っていることで、自分の重症化は防げます。
アメリカでは重症化してしまった患者のうち97%がワクチン未接種者でした。
③マスクのグレードを上げるとき
布マスクやウレタンマスクは十分な効果がない、
というのはみなさんご存じと思います。
デルタ株にいたっては、通常の不織布のマスク(サージカルマスク)でも不十分だと言われています。
これを見てください。
お勧めは左から2つめまでで、
室内かつ人がいる場所に出向く場合は、
少なくともKF94、KN95レベルのマスクがよいようです。
感染者に対応する医療関係者の方なんかはN95は必須でしょう。
私もKF94マスクを買いました。
ネットで買えます。それほど高いものでもありません。
人と対面するときは、最低限KF94レベルのマスクを。
屋外をお散歩するくらいならサージカルマスク。
でも、スーパーに寄るならKF94、のような使い分けを推奨。
たまにフェイスガードだけでお仕事している人もいるようで驚きますが、
それは全く効果ありません。。。怖すぎる。。
④感染リスクが一番高いのは家庭(もちろん飲み会は論外)
残念ですが、事実です。
デルタ株が本当に水ぼうそう並みに感染力があるのなら
同居家族のうち、一人感染すればおそらく一家全員感染するでしょう。
発症しなければラッキー、
発症してひとりでも中等症以上になればかなり大変な事態になります。
家族であっても、
・対面で同時の食事はさける(時間差をつくる)
・会話するときはマスクを外さない
が、基本になります。
また、陽性者が出て家庭内で隔離する場合、
看病する場合などの役割分担、シミュレーションもお忘れなく。
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⑤可能であればセルフ・ロックダウンを
去年のコロナ状況なら、
日本はなぜか他国に比べて感染者の数も志望者の数も少なく、
「謎々効果」とされていて専門家の頭を悩ませました。
しかし、デルタ株流行にいたって、
その謎々効果もついに消し飛んだといわれています。
専門家によると、今の東京の状態は去年一番ひどかった時のニューヨークに近いとのことです。
どれだけ重症者、死者がでるか分かりません。
本来ならばロックダウンが必要な状況で、
もし政府がきっちりコロナ対策を行っていればこれは国の仕事ですが、
何もしてくれないので、
可能であれば、自分たちで自粛以上のセルフ・ロックダウンを行ったほうがよいです。
・在宅勤務に変更
・少なくとも3週間分の食料・日用品のたくわえ
・コロナに罹った時の物資の備え(アセトアミノフェン系解熱薬、ポカリなど経口補水液、ゼリー飲料、パルスオキシメーターなど)
・外に出ない(ネットスーパー、出前、置き配を利用)
めんどうでしょうか。
人間には「正常性バイアス」という心理的な仕組みがありまして、、
「でも、大丈夫なんでしょ?自分はきっとかからないよ!」
と、思い込みたくなるのです。
それがどんなに目の前に差し迫った緊急事態でも。
残念ながら、デルタ株以降の変異株のせいで状況は変わりました。
少なくともピークアウトするまでは自宅に引きこもりましょう。
⑥おかしいと思ったらすぐにPCR検査を。
民間でもいいのですぐ検査を受けましょう。
発熱やコロナの症状があれば、かかりつけ医に相談するのが早いと思われます。
診察は必要ですが、
ドクターがPCR検査が必要と判断すれば地域のPCR検査施設につないでもらえる。
早めの予約が取れます。
自分で保健所に電話してだと時間ばかりかかるので注意です。
⑦新しい変異株の情報を集める
ラムダ株が日本に7月に入ってきていたのを、
なんと日本政府は隠していました。。(8月6日発表)
すでに市中感染が始まっていてもおかしくありません。
また、致死率が異様に高い「イオタ株」は
すでに日本の空港検疫で5件、発見されています。
おそろしい。。
しかし、まだまだ新しい変異株は現れるでしょう。
そのたびに対策を調整する必要があります。
早めの情報入手が決め手となります。
こまめにネットや情報サイトなどでリサーチしてみてくださいね。
まとめ
以上のことから、
おそらく私たちとコロナのお付き合いはあと数年は続くと思われます。
大変ですよね。ほんとうに、大変です。
ここらで、このように長期にわたって社会が半分機能しないような場合でも、
私たちが生き抜いていけるように、
生活スタイルをアジャストする時期に来ているように思います。
みんなが一様に通勤、通学するスタイルの人生はもう無理かもしれません。
新しい生き方について、みんなにとっても、
最適解を探っていくときかもしれませんね。
長文になりましたが、最後までお読みいただいて
ありがとうございました。
(2021 8/14メルマガ掲載)